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漢方閑話⑧ ナマステ!

「漢方閑話」は『富士ニュース』に投稿しているコラムです。
こちらでは過去に投稿したものを転載します。
今回は2017年2月に投稿された漢方閑話をご紹介します。

ナマステ!

◇「ヒマラヤ スーパーマウンテン フライト」という企画があり初めてネパールを訪ねました。ヒマラヤのふもとネパール。世界の屋根ヒマラヤから亜熱帯まで自然と気候の変化に富んだ国です。旅は成田から香港を経由して首都カトマンズへ片道12時間の旅です。カトマンズで市内観光をして市内の寺院をめぐりました。‘15年4月の地震の被害は甚だしく貴重な文化遺産が失われその復旧、修復作業に追われているようです。ヒトの数より神々の数が多いというネパール、額の上にもう一つ眼がある目玉寺院ことスワヤンブナートなどを見学しました。1月15日待望のマウンテンフライトです。首都カトマンズと第二の都市ポカラへは定期便で30分ぐらいですが、チャーター便フライトはカトマンズから東にサガルマータ(エベレスト)に向けプロペラ機で飛び立ち20座にも及ぶであろう7、8000メートルの山々を見て2時間近くのフライトでポカラに向かうというものです。エベレスト8848メートルをはじめとする8000メートルを超える山々を前に搭乗するプロペラ機は動きを一瞬止めてしまったかのようにじっくりとエベレストを堪能させてくれます。その東には8516メートルのローツェが望めます。エベレストは白銀に被われていると思っていましたのにこの時期雪は強風に飛ばされチベット側に押しやられているとのこと、黒いエベレストです。パイロットはコックピットを開け操縦室からからヒマラヤを満喫させてくれます。搭乗機は西に向きを変えネパール・中国の国境沿いに14座を望み槙有恒登山隊のマナスル8163メートルを見てアンナプルナ山群に向かいます。アンナプルナ展望台であるポカラのサランコットの丘からはどちらが本物と見まごうばかりのスイスのマッターホルン4478メートルに似たマチャプチャレ6993メートルの岩峰が迫ります。左手には遠くダウラギリ8167メートル、アンナプルナ南峰7219、その右にアンナプルナ第1峰8091メートルと続き第Ⅲ、Ⅳ、Ⅱ峰と7000メートル山群のオンパレードです。これ等の山群の湖面に映る姿も美しく、この山並みを望むトレッキングにも参加しました。通りすがりの部落では人々はわれわれに「ナマステ!」と笑顔で声をかけ合掌しわれわれもそれに合わせてナマステ!(コンニチハ!)と応えたのでした。

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